昔からお米を出来るまでには、八十八の手間がかかると言われております。現代のお米つくりは機械化が進み、作業効率が格段によくなりました。私たちは効率をよくしてできた時間を使い、稲との対話の時間にしています。一株、一穂、一粒に至るまで管理を徹底し、細部まで気をつかって、お米つくりに励んでいます。
お米つくりは収穫して終わりではありません。籾から玄米、玄米から白米へ加工し、お客様にお届け出来るまでがお米つくりです。収穫したお米も徹底した管理を経て、お客様のもとへ一番おいしい状態のお米をお届けするよう心がけています。
山波農場では天候に左右されない為に、土づくりには特にこだわっています。微量要素肥料、有機質を含んだ良質な肥料を使います。また、収穫後には、水田プラウを使った稲わらのすき込み。健全な稲が育つ土つくりを目指しております。
また籾殻の有効活用による循環型農業を目指しています。
おいしいお米を作るには、強い苗をつくることが大事です。昔から苗半作と言われるほど大事な苗つくり。
山波農場では、購入した種子をさらに優良種子だけを選別して播種します。手間はかかりますが、育苗箱に種まきされたすべての種子が一斉に元気に育っていきます。
そして露地苗代に出芽苗を並べ、被覆をして育苗しています。そこで育てた苗を田植えの前日に苗代から上げ、田植えをしていますが、育苗ハウスに比べ苗そのものが丈夫なので、その後の稲の生育に大きな差が出ます。
健康な稲体を作るには、稲とお友だちにならなければなりません。(出来れば親友)
友だち?親友?ってどういうこと?
出来るだけ稲に会いに行くことです。会って表情を見てあげることで、その日その時の生育具合、 体調が初めてわかります。 山波農場では、田植から収穫まで毎日のように稲に会いに行き、表情に応じて、稲が今してほしいこと、してあげなければいけないことを逃しません。
いよいよ収穫です。稲の刈り取り適期は5日間と言われています。山波農場は、早刈り、刈り遅れにならないよう稲の表情を確認し、品質、食味が最高潮の時に収穫します。
収穫適期を逃がさないためには、収穫した籾の受け入れ施設の充実は必要不可欠です。どんな天候不順でも、対応出来る籾受け入れ施設を完備しています。
山波農場の精米設備はお米屋さんに負けません。
一番おいしい時期に収穫したお米を、出来るだけ傷めず、おいしさを逃がさず精米します。低温で精米し、異物とチリ、金属を除去し、透き通るお米のみ袋に詰めていきます。
玄米の管理は、お米に一番負担がかからない温度、湿度を保ち、8月でも新鮮な状態を保っています。
※精米場は管理上詳しくご覧に入れることが出来ません。
もちろん、お客様が口に入れる食品ですので、専用の帽子、専用のマスク、専用の服、専用の靴で、精米場入室前に手洗い(除菌)をして精米作業をします。